デジタルネイティブの感想

番組を見るとアンビバレンスな感想があります。1つは素直にデジタルネイティブについて共感出来ること。しかし一方で新鮮味を感じないことも確かです。共感出来ると書きましたがそれ以上に現状を再確認ができた番組だったと思います。
デジタルネイティブはネットだけの人間関係から始まり多く知識、意見を集約/実践することで現実社会に影響を及ぼす。番組ではネットの世界に埋没することなくネットを使いこなしている人だけが紹介されていました。しかしこれらの人たちは特に目新しいことではないと思います。ネットを使いこなす熟練度と洗練度の差はあるけれども誰もやっていることです。なんらかの情報を発信(ブログやtwitterを書く、Webカメラでの会話)し不特定多数の人からリアクション(好意的反応、悪意的それのいずれにしても)があれば、それが契機となりコミュニケーションが始まります。新しいモノの見方やアイデアが生まれるかもしれませんがほんの一部だと思います。誰もが優良で価値の高い情報を発信出来る訳ではありません。また有意義な情報を発信してもリアクションがない場合もあります。リアクションがあっても有意義なコミュニケーションに発展する保障はありません。情報発信者の明確な意志と計画性がなければ炎上する危険性もあります。番組ではデジタルネイティブの成功例を多く紹介していましたが、全てのデジタルネイティブの動きが現実社会に影響を及ぼしている訳ではないことを認識しておく必要があります。
ところで私はネット世界はリゾーム的な関係だと思っています。リゾーム的な関係を例えるなら竹林のような関係でしょうか。竹林の竹は地下茎で全体に繋がっています。しかし中心はありません。個々の竹はそれで1つの竹ですが、地下茎で別の竹と繋がっている。竹が個々のブログやサイトであれば地下茎がネット世界になるのかな。そこには上下関係や規制はありません。現実社会の人間関係とはかけ離れたネット世界ならではの人間関係があります。
このような人間関係から発生した価値観、ライフスタイル、感性は面白いです。ネット世界では現実社会での身分、地位、肩書き、年齢、性別は関係ありません。私もMMOや今は閉鎖したサイト、SNSでこれらのことを理解出来ます。ネット世界は現実社会から離れて立場を超えた交流が出来ることは魅力的です。ネット世界での価値観が現実社会に影響を及ぼしているとはいえ、それはままだほんの一部でしょう。今後デジタルネイティブの影響力が増すにつれて新しいライフスタイルの誕生を期待したいです。